過払い請求を行う際に信用情報が悪くなる
過払い請求を行う際に、信用情報が悪くなってしまうことがあります。それは、「過払い請求を行っても、まだ借金が残る」と言う場合です。
すでに借金を完済して過払い請求を行なった場合は、契約の条件で債務を返済しきっている、つまり約束を守り借金を返しています。
そのため、「支払い能力には問題が無い」と判断されます。
信用情報は個人の支払い能力を評価するデータですので、上記の場合であれば信用情報が悪化するとは考えられません。
これに対して、まだ借金が残っている状態で過払い請求をすると信用情報が悪化する可能性があります。
なぜなら、これは借金に対して法的な手続きを行うことになり、具体的には「債務整理をする」という行為になります。
債務整理というのは、消費者金融などと交渉し、借金の減額や利息を無くしてもらうことです。弱者の救済を行なっているのです。
これは最初に契約した条件で借金(債務)を返さない事になるので、支払い能力を疑われることになります。
この場合でも、取り戻した過払い金で全ての借金を返すことが出来れば大丈夫です。「現在お金を借りている」という情報自体が削除されてしまうからです。
しかし、全ての借金を返すことが出来なかった場合は、「債務整理をした」という履歴が残ってしまいますので、信用情報が悪化することがあります。
ですので、過払い請求をする場合であっても、
残債務が残っている状態で、過払い請求をするならば信用情報が悪くなる可能性があり、
借金を完済してしまってから過払い請求をするならば信用情報は悪くならない、
というように、結果は大きく異なるのです。
既に完済している方の場合
基本的に既に完済されている方の場合は、過払い請求をしても信用情報に影響を与えることはまずありません。
私が過去に数百件の請求をしてきましたが、すでに完済している場合においては情報が悪化した事例はございません。
また、実際に日本信用情報機構に問い合わせをしてみました。
既に完済している場合、請求をしても情報が悪くなることは無いと言う回答が返ってきました。
そして、そもそも信用情報のデータベースには延滞や自己破産を記録する欄はありますが、「過払いをしたかどうか」を記録する欄はありません。
まだ完済していない方の場合
完済していない場合は、請求をすることが債務整理をすることになります。
過払い分を取り返しても、まだ借金(残債務)が残っている場合は、信用情報が悪化します。
このように、「過払い請求をすると信用情報が悪くなる」というのは、既に完済している方の場合には適応されません。
情報が悪くなることはありませんので、今すぐ請求をされるオススメ致します。